2月上場のジモティーのビジネスモデルを調べてみる

ジモティー 企業分析

ジモティーとは

ジモティーは、クラシファイドサイトという、「売ります・あげます」のような個人広告を集めて掲載するサイトです。いらなくなった中古家電、また引っ越しを機に不要な荷物を処分したい人向けの『売ります・あげます』が一番人気で、投稿全体の70%を占めているようです。飼い犬や猫に生まれた子犬、子猫の里親募集、アルバイト募集、イベント情報などをきめ細かく、地域ごとに探すことができます。身近な地元の人と直接やりとりするという意味で『ジモティー』という名称だそうです。月間の利用者は400万人を越えるなど、国内最大クラスです。

ビジネスモデルについて

掲載料や成約手数料などは無料です。投稿を目立たせるためのオプションは課金になります。広告とアフィリエイト(成果報酬型広告)で収益を上げているビジネスモデルです。この事業モデルは「クラシファイドサイト」と呼ばれます。

クラシファイド(classifieds) とは

クラシファイド(classifieds) とは、目的や地域によって分類された募集広告や告知を、一覧形式で掲載する広告媒体。
企業などによる一般的な宣伝広告とはことなり、個人を中心にだれでも手軽に広告掲載できることが多く、広告掲載料は無料もしくは安価で、原稿作成も自由で単純なことが多い。日本では、新聞、フリーペーパーなどの紙媒体で「三行広告」「案内広告」「文字広告」などとして使われてきた。インターネット上のクラシファイドサービスでは、検索機能を加えた形式が一般的。

アメリカの類似のビジネス

米国では月間6000万人のユーザーが訪れるクレイグスリストがあります。Craigslist は、社員数50人で、売上150億円、利益100億円です。1995年にクレイグ・ニューマークにより開始し、サンフランシスコ・ベイエリアのローカル情報を交換するためのサイトとして開設されました。2008年5月よりスペイン語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ポルトガル語に対応しました。毎月20億ページビューを超えるアクセスがあり、毎月8000万件以上の広告が投稿されています。求人、不動産、出会い、個人広告、ギグ、履歴書、会議などのジャンルがあります。

中国の類似のビジネス

中国の58.comは、米ニューヨーク市場に上場しています。

社長加藤貴博氏のプロフィール

早大政経卒。2001年4月リクルート入社。広告営業や求人誌、インターネットマーケティング、事業開発グループなどを経て、11年10月にジモティーに入社し。北海道出身。

資金調達について

2011年5月にKDDI、三菱UFJキャピタル、インフィニティ・ベンチャーズより1.5億円の資金調達を実施。さらに2013年8月にもサンケイリビング新聞社との事業提携と同時に、フジ・スタートアップ・ベンチャーズを引受先とする第三者割当増資を行いました。

第9期第3四半期累計期間(平成31年1月01日~令和元年9月30日)

売上高935,892千円
営業利益153,389千円
経常利益152,252千円
四半期純利益129,589千円

第4期決算公告

当期純損失:△104,147千円
利益剰余金:△386,462千円

ジモティー(7082)IPOが東証マザーズに新規上場承認

公開株式数1,270,700株、オーバーアロットメント190,600株になります。上場規模は想定発行価格960円算出で約14億円です。主幹事は大和証券が引受け2020年1発目のIPOになります。

株主

氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)
株式会社オプトホールディング1,746,316株30.68%
株式会社NTTドコモ923,158株16.22%
株式会社プロトコーポレーション609,756株10.71%
IVP Fund Ⅱ A,L.P.530,295株9.32%
加藤 貴博496,000株8.71%
EEIクリーンテック投資事業有限責任組合312,633株5.49%
IVP Fund Ⅱ B,L.P.279,262株4.91%
株式会社LIFULL243,902株4.29%
EEIスマートエナジー投資事業有限責任組合228,659株4.02%
ジャパンベストレスキューシステム株式会社122,000株2.14%