新卒でベンチャーで働く人に知っておいてほしい10のこと

1.ベンチャーといっても、規模はバラバラ

ベンチャー企業といっても、スタートアップのような規模感と、100名規模の組織と300名以上の組織だと、まったく違い世界が広がっている。特に、スタートアップはカオスだ。一度経験したらわかるが、本来やりたいことに加えて、やらねばならない仕事がめちゃくちゃある。言ってしまえば、たくさんの雑務をやることを覚悟しておいたほうがいい。100名組織になると、会社としても急成長フェイズのおもしろがある。事業も軌道に乗ってきているケースが多いだろう。300名以上の組織になると、出世できるかどうかは実は怪しくなってくる。組織化が進み、もはや、大企業の部類に入りつつあるからだ。まとめると、ベンチャーといっても規模によって全然違うと言うことだ。

2.将来性があるかどうかか重要

急成長しない会社はもはやベンチャーではない。財務情報を見ておくとよい。ビジネスモデルも将来、大きな収益を生み出せるどうか確認しておいたほうがいい。ベンチャーというのは、大企業に食われてもおかしくない。大企業には資金力があり、資本主義において、資本が大きいほうが優位性を出しやすい。スケールメリットを出すことができる。ランチェスター戦略のように、ベンチャーにはベンチャーの戦い方がある。ライバル企業を圧倒するような優位性があれば、一気に伸びていくことができるかもしれない。また、マーケットの外部要因次第で、一気に伸びる追い風となることもあれば、ビジネスとして破綻するようなこともある。会社だけでなく、将来を見通すことが重要だ。夢だけでなく、現実も見よう。

3.一番の価値は、経験できることにつきる

転職することが当たり前の時代になったいま、働き方も多様化している。生きていくには何ができるのか。どんなバリューを出せるのかが重要になってくる。社会人になって、ファーストキャリアが今後の社会人のベーススキルとなるといっても過言ではない。だからこそ、どんなことが経験できるのか。誰でもできるような経験ではなく、その会社だからこそできそうなことをしっかり見極めるといい。特に、なにかで一番になるか一通りの経験をするといい。最もおすすめなのは、社内で起業することだ。立ち上げを経験でき、将来、起業する際にきっといきるはずだ。それに、役員レベルで経営の経験を積むことは、人財の価値としては非常に高くなる。だれでもできるようなことをやっていては、転職市場においての価値は低い。

4.企業の信頼は、住宅ローンや引っ越しの審査に影響が出る

立ち上げたばかりの会社だと、言わずもがな社会的信頼は低い。いつ潰れてもおかしくない。と社会的には判定される。そういったケースだと借り入れを行う際に、審査で通らない、もしくは、条件が厳しくなることがあるのをしっておいてほしい。上場企業で働いているかどうかといったことは、住宅の審査で見られる項目なのである。

5.福利厚生や育児休暇は絶対的に大手が整っている

これは事実である。ベンチャー企業においては、会社は未完成。制度も未完成のことが多い。そして、若い社員ばかりだと既婚者が少ないこともある。はっきりいって、結婚のことを考えたら、ファーストキャリアでベンチャーで力をつけ、その後、ベンチャーが大手企業にまで成長するか、大手企業に転職するのが現実的ではあるだろう。ちなみに、Googleといった大きな会社の福利厚生を見ておくと参考になる。

6.入社する前に業界について勉強しておくといい

間違った会社に入社してしまってはまずい。どういうことかというと、マーケットを見て、プレイヤーを確認しておくことだ。同じビジネスモデルで、ライバル企業のほうがイケてる場合、とても肩身の狭い思いをすることもあるし、逆にシェアをひっくり返していく楽しみもある。ビジネスは戦いであり、戦国時代における、敵国のリサーチは当然しておいたほうがいい。おすすめは、上場企業の決算説明会資料を読んでおくことだ。上場したタイミングでの成長戦略に関する説明資料も非常に参考になる。ちなみに、無料で閲覧できるので、本を買う前に読んでおいて損はないはずだ。市場規模の大きさが会社の成長のポテンシャルでもある。

7.新卒でしか入れない大手企業がある

新卒のチケットは一回しか使うことができない。なので、新卒でしか入れない企業かどうかを知っておくことは大事だ。あとから転職で中途として入社できるような会社では、先にベンチャーでキャリアを積むことがいいこともある。

8.力をつけたいなら、ベンチャーの環境はおすすめ

ベンチャーと大手のどっちがいいという議論はよくある。どこの会社にいこうがやるやつはやるし、やらないやつはやらない。そこで得られる経験や環境が大事で、会社がどうこうというより、本人のコミット次第である。そういった意味でも、ベンチャーは挑戦しやすい環境ではあるといえる。

9.ベンチャードリームとは、出世と上場にある

どうせベンチャーに入るなら、若くしてどんどん出世したほうがいい。それは、もちろん報酬をあげたり市場価値をあげたりするのもそうだが、早いうちに管理職を経験しておくことは優位に働く。大手企業においては出世するのに時間がかかるからだ。また、大きな報酬を得る手段としては、ベンチャーの役員や幹部になるか、IPOした際のストックオプションの売却益がとても大きいだろう。まさにベンチャードリームである。ベンチャーに入るなら事前に確認しておくといい。

10.人材の市場価値が高いなら、セカンドキャリアの転職はかんたん。

ベンチャーから大企業に入るのはとても簡単。ただし条件がある。それは、圧倒的に経験値を積み、人財の市場価値を高めていること。ベンチャーでもずっとたいしたことのないプレイヤー止まりなら、転職しても、同じレイヤーから始まることを覚悟しといた方いい。経験を積み力をつけることで、自分にあった適職として大企業にいくことができる。むしろ、大企業からベンチャーにいくケースは、本当に大丈夫なのかよく考え直してほしい。はじめに大手企業に言っている時点で、自分の力で生きていくというより他の人の目を気にして生きている人のほうが多く感じるからだ。成長したいとか成長するためにとかいうひとがいるが、結果を出す行動をして言った結果、成長するのであって、手段を目的化してたら大きなことはなしえない。力のある人はどこへだって転職できる。見せかけの人間は、いろんな会社を転々とする。