上場ベンチャーのフォースタートアップスの決算、業績（売上・利益）を見てみる

上場予定日は2020年3月13日

人材紹介を手掛けるフォースタートアップスは2月6日、東京証券取引所への新規上場申請を実施し承認されたことを発表した。市場区分はマザーズで証券コードは7089。20万株を公募し、60万株を売り出す。なお、オーバーアロットメントは12万株。主幹事は野村証券。IPO狙いで、SBI証券の口座開設がまだの人はこちからどうぞ。

for Startupsはウィルグループ傘下からはじまった

for Startupsはウィルグループ傘下子会社セントメディア「NET jinzai bank」事業から始まった。株式会社ネットジンザイバンクは、2016年9⽉の創業。株式会社ネットジンザイバンクからfor Startups 株式会社と2018 年3 ⽉19 ⽇に社名変更を行った。

ウィルグループの2016.09.01のニュースリリース

2016年9月１日付で当社子会社 株式会社セントメディアのインターネット/IoT業界に特化した紹介事業を分社化し、株式会社ネットジンザイバンクを設立致しました。

分割会社及び新設分割設立会社の概要

新設分割設立会社 （平成28年９月１日予定）
商号：株式会社ネットジンザイバンク
事業内容：インターネット・IoT業界に特化 した人材紹介事業
設立年月日：平成28年９月１日
本店所在地：東京都中野区本町一丁目32番２号
代表者：代取締役社長 志水 雄一郎
資本金：15,000千円
発行式株式数：600株
決算期：3月31日
株主：株式会社ウィルグループ 100％

ウィルグループの会社概要

社長の志水 雄一郎氏は新卒でインテリジェンス入社

フォースタートアップス株式会社 代表取締役社長CEO
慶應義塾大学 環境情報学部 卒業、株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア株式会社)にて『DODA』立ち上げなどを経て、2016年に成長産業支援ベンチャー 株式会社ネットジンザイバンク(現フォースタートアップス株式会社)を創業、代表取締役社長に就任。

人材紹介の紹介人数

ウィルグループの決算説明資料によると、インターネット、ＩｏＴ業界に特化し、ＣｘＯ等の幹部人材紹介を展開。とある。

14年：20人
15年：101人
16年：160人　※2016年9月１日付で株式会社セントメディアのインターネット/IoT業界に特化した紹介事業を分社化
17年：185人
18年：315人

といった記載がある。
5年で人材紹介の紹介人数は15倍という推移。
20人→315人なので、たしかに15倍である。

売上の試算

18年の315人の人材紹介で、一人につき、200万円とした場合、売上は6億円規模となる。決算公告では、純利益がおよそ1.9億円。つまり、経常利益率は25％程度あるのではと想定できる。

有価証券届出書によれば、2019年3月期（第3期）の通期売上高は10億4500万円で経常利益は2億7400万円、純利益が1億9200万円。足下の第4期第3四半期の売上高は累計で9億300万円、経常利益が2億4400万円、純利益が1億5900万円となっている。

第3期決算公告

当期純利益は1億9,267万円。
人材紹介の売上は、紹介手数料×転職決定人数。年収500万円の3５％の場合、175万円となる。年間300人程度の紹介で、5.25億円程度の売上となる。決算公告からは実際の売上はわからない。あくまで推定の数値。

第2期決算公告

当期純利益、利益剰余金ともに1億円を突破。

フォースタートアップス株式会社の会社概要

本社所在

〒106-6036 東京都港区六本木1丁目6-1 泉ガーデンタワー36F

従業員数

正社員49名、契約社員・インターン等20名　※2019年3月末日時点

上場（ＩＰＯ）準備中？株式分割公告（1⇒600）

令和元年、11月1日を基準日と定め、株式分割により株式の割り当てを受ける株主を定めました。

主要な株主はウィルグループが92％、同社代表取締役の志水雄一郎氏が8％となっている。