『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 – 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」』を見てみる

『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 – 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」』

みずほフィナンシャルグループのITプロジェクトに迫る実用書『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」』が、2月14日(金)に発売される。タイトルからも分かるように、みずほ銀行のシステム統合を描いたドキュメントとなっている。Amazonの「本」カテゴリーの1位にランクインし、SNSでも話題の本書。その内容に注目が集まっている。本編では、「なぜみずほ銀行のシステム刷新は、これほどまでに長引いたのか」「どうやって完了に導いたのか」などをみずほ銀行の金融デジタル化戦略、19年の苦闘の歴史を追いかけた情報システム専門誌『日経コンピュータ』が解き明かしていく。

目次

はじめに
第一部 IT業界のサグラダファミリア、ついに完成す
第1章 三十五万人月、四千億円台半ば、巨大プロジェクトはこうして始まった
第2章 さらば八〇年代、新システム「MINORI」の全貌
第3章 参加ベンダー千社、驚愕のプロジェクト管理
第4章 緊張と重圧、一年がかりのシステム移行
第5章 次の課題はデジタル変革
第6章 「進退を賭けて指揮した」
みずほフィナンシャルグループ 坂井辰史社長 インタビュー

第二部 震災直後、「またか」の大規模障害
第7章 検証、混迷の十日間
第8章 重なった三十の不手際
第9章 一年をかけた再発防止策

第三部 合併直後、「まさか」の大規模障害
第10章 現場任せが諸悪の根源
第11章 無理なシステム統合計画を立案
第12章 大混乱の二〇〇二年四月
おわりに

「システム障害はなぜ二度起きたか みずほ、12年の教訓」

2011年に発刊されており、こちらもあわせてチェックしたい。みずほ銀行で繰り返された合併直後の2002年のシステム障害と、東日本大震災後の義援金振込で起きた2011年のシステム障害の原因を丹念に厳しく追求する良書です。